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収納をたくさんつくらない
収納をたくさんつくらない
2.収納をたくさんつくらない
“収納はあればあるほどいい”
家を建てる誰もが,
このようにお考えになるでしょう。
しかし、収納を増やせば、
その分、家のコストは上がってしまいます。
それゆえ、家のコストを上げることなく、
よりたくさんの収納をつくるためにも、
収納に対する勘違いを
正していただかなくてはいけません。
こんにちは。
シンプルノート岡山北/倉敷スタジオ上村です。
✔︎収納で一番大切なことは「管理のしやすさ」
例えば、暮らしの拠点となる
リビングダイニングキッチンには、
手紙、書類、薬、文房具、生活用品など、
細かいものがたくさんありますが、
あちこちに散らばって収納があるお家は、
これらを管理しやすいでしょうか?
あちこちに散らばって収納をつくると、
どこになにを置いたのか忘れてしまい、
見つからないか、あるいは探すよりも
買ったほうが早いと思い、
また同じモノを買ってしまうことになります。
結果、またモノが増え
収納の中がさらにゴチャゴチャになります。
また、無駄に奥行きが深い収納も
管理しやすい収納なのでしょうか?
奥行きが深い収納は、
手前にモノを置いてしまうと、
奥に置いてあるモノが
取り出しにくくなるし、
奥にあるモノを忘れていませんか?
奥行がある収納、あちこちにある収納は
決して管理がしやすい収納ではない
ということですよね。
✔通り抜け動線は収納を減らす最大の原因
続いて、知っておいていただきたいことが、
通り抜け動線についてです。
収納を通過することが出来る動線や、
玄関を家族用と来客用に分けたりする動線ですね。
この図の右は通常の収納で、
左が使い勝手をよくするために、
通り抜け出来るようにした収納です。
左の場合、収納を通過出来るため、
一見、右に比べて使い勝手が
良いように感じるかもしれません。
しかし、通通過出来るようにしたことで、
「廊下」が収納の中に出来てしまい、
結果、収納が大幅に減ってしまっています。
しかも、ドアが1枚増えると、
その分、コストアップすることになり、
スイッチも2か所必要となるため、
コストアップすることになります。
つまり、通り抜け動線は、
家のコストを上げてしまうのに、
思っていたより収納にモノが置けず、
結果、片付けにくい収納を作ってしまいます。
✔収納の正しい考え方
収納は床面積ではなく、
壁面積で考えるようにしなければいけません。
2m40cmという天井までの高さを
どれだけ有効に使うことが出来るのか?
が大切だということです。
床面積で収納を考えると、
収納がどんどん増えてしまい、
結果、家の価格が高くなってしまいます。
一方で、壁面積で考えるようにすれば、
わずかな床面積でも壁さえ充分にあれば、
相当な収納力があることを
お分かりいただけるとおもいます。
ただし、棚の枚数は、
絶対にケチらないように
してください。
ということで、
コストを上げることなく、
より多くの収納をつくるためにも、
そして管理しやすい収納をつくるためにも、
この収納の知識を覚えておいてください!
それでは、、、